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コラム

【子育てお悩み相談】サトシンさんのどんとこい子育て!

本気と本音のQ&Aトーク!!

専業主夫経験のある絵本作家、そして「おててえほん」の発案者でもあるサトシンが、

子育てに関する悩みにお答えしマッス!!

【プロフィール】サトシン 絵本作家など。

1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、

フリーのコピーライターを経て絵本作家に。

作家活動の傍ら、コミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。絵本の主な作品に「うんこ!」(西村敏雄・絵/文溪堂)、「わたしはあかねこ」(西村敏雄・絵/文溪堂)などがある。

Q 嫌な行事があるから学校に行きたくないと小学校3年生の娘が言います。休ませるべきでしょうか?無理やりにでも行かせるべきでしょうか?

A ただ単に行事が嫌なだけということなら、人生すべて嫌なことはやらないでいいなんてことはないわけで、行かせたほうがいいと思います。が、悩み事や問題が他にあって行きたくないという可能性も。そのへんは子どもによってケースバイケース。もしかしたら苦しんでいるサインかも。まずはお話をちゃんと聞いてあげてください。

Q おねしょが治らず、宿泊合宿に行かせるのが不安です。

A 「うちの子だけ?」と思いがちですが、夜尿症の子は一定数います。そんなに気にしませんように。お出かけの際はおねしょパンツの使用が便利で安心かも。早寝早起き、規則正しい食事と水分摂取、塩分を控える、おやすみ前は必ずトイレ、便秘に気をつける、など、生活習慣から徐々に治るケースが多いとのこと、ガンバラレテ!

Q 学校の給食に嫌いなものがでる日は学校に行きたがりません。どうしたら学校に行くようになりますか?

A 嫌いなものから逃げてばかりいては生きていけないんだよ。だから学校は嫌いなことがあっても大丈夫になるための修行の場でもあるんだよ。と、まずは説明。その上で、「ママ(パパ)も協力するね」と共に向き合う姿勢を示し、嫌いでも食べやすい料理を工夫する、大人も一緒に食べて「おいしいよ」と言うなど、明るく応援してみたらいかが?

Q 外ではお友達と仲良くしているようですが、家に帰ると兄弟喧嘩が多いです。どうしたら兄弟仲良くできるでしょうか?

A 仲のいい時に仲のいいことをガンガン過剰なくらいに褒める!それによって兄弟喧嘩の頻度は減らせるみたいです。叩いたり蹴ったりの暴力は禁止にし、「やるなら口喧嘩で!」を徹底させるのもよろしいかと。暴言やNGワードなども決め、自分の意見や納得できない点を口頭でやり取りするように変えていきましょう。

Q 忙しくて子どもと接する時間が短く毎日子どもたちに申し訳ない気持ちです。限られた時間を有効に使う方法はありますか?

A 「おてて絵本」(両手を絵本に見立ててお話ごっこするコミュニケーション遊び)なら、料理や家事をしながらでも子どもとの時間を楽しめます。おやすみ前の時間、フトンに入ったら絵本を何冊か読むことをルーチンにすることも、楽しく愛情をかけてあげられる安心の時間としてオススメ。ちょっとの時間でも、さわる、抱っこするなど、スキンシップを心がけることも満足感に繋がります。

Q ゲームや動画を見る時間が長いのが心配です。

A ほったらかしにしておくとついついダラダラとなりがち。時間と回数を決めておきましょう。そうした上で、「いつやるか、いつまでやるのか、自分で決めてね」と子どもに選択をまかせましょう。そして約束を破ったら厳しく叱る。これにより、親から尊重されてると思い子どもは素直になり、自立心も育ち、ゲームや動画以外のやるべきことを率先してできるようにと思われます。

Q 家のお手伝いをしてくれません。子どもたちが楽しみながら手伝ってもらう方法はありますか?

A 「手伝ってもらう」という考え方がそもそもおかしいのでは。家事は生活していく上でやらなければいけないこと。家族全員がやるべきことです。ママの料理も「ほんとうは自分がやらなければいけないことをやってくれてありがとう」と思うべきもの。そのへんちゃんと理解させた上で、「あなたができることをちゃんとやってね」と伝えてください。

Q 子どもが友だちと仲良く遊べていないようで心配です。どうすればいいのでしょうか。

A 親子で一緒に遊び、またよその親子と一緒に遊ぶ機会をつくる中で、意識して大人が仲良く遊ぶところを見せましょう。その中で、相手の気持ちを考えること、自分勝手なことばかりしないこと、おもちゃや遊ぶ順番を守ることなど伝えてみては。何より、「一緒に遊ぶって楽しい!」を伝えられるようにできるといいですね。

Q 子どもに幼稚園の話を聞いてもなかなか話してくれないのですが、どうすればいいのでしょう。

A 園児さんは大雑把な質問に答えるのは難しいので、「外で遊んだ?中で遊んだ?」「先生と?友だちと?」「何して遊んだ?」など、具体的に聞けるよう心がけてみましょう。そしてその時、「ふ~ん」ではなく、「うんうん」「よかったね!」と、お話聞くのがとっても楽しいよ!ということを態度で見せるようにしましょう。

Q 私は人見知りで、ママ友やパパ友など保護者との付きあいが苦手です。どう接したらいいでしょうか?

A 気の合う人がいれば一生の友だちになることもあるようですが、出会いは縁なので。必ずしも仲良しを園や学校で見つける必要はなく、「このくらいの距離感でやっていこう」くらいに思ってやっていくのがいいのでは。そうして、仲の良い友だちは趣味やボランティアの活動など、他の居場所で探すくらいに気楽に考えましょう。

Q 子どもがパパっ子です。ママよりパパが好きで寂しいです。パパっ子はいいことなのですが、ママのことももっと好きになってもらうにはどうしたらいいでしょうか?

A そんな子どもが大好きなパパに協力してもらい、子どもの前で「ママ大好き!」「ママのここが好き!」をガンガン言ってもらいましょう。さらに、ママのことをバンバン褒めてもらいましょう。大好きなパパがママを大好き!と感じさせることで、ママも同じように大好きになることウケアイ。そして、パパとママからも「君が大好きだよ」を伝えてあげてください。

【サトシン ちょこっとコラム】

「一歩踏み出す」を何度でも

全国各地で講演、絵本ライブをやる生活が長いこと続いてます。当然、子どもたちと出会ったり触れ合ったりする機会も多いんですが、そんな中、とても気になっていることがあります。それは、「一歩踏み出す」ことをしたくない子、「一歩踏み出す」ができない子がかなり多いのだな~ということ。「どうしてそう思うの?」と聞いてみると、返ってくるのは「失敗したら恥ずかしいから」「失敗するくらいならやらない方がいいよ、だってやらなければ失敗しないから」という言葉。なもんで、それは違うんだ、「一歩踏み出す」は素晴らしいことなんだよ、と各地で伝えることにしています。スゴイ発明をする人も、スゴイ大成功をする人も、一歩踏み出さなければそうはならなかったわけだし、自分だって一歩踏み出したから絵本作家にもなれたんだもの。踏み出さなければ何もできないし、一歩踏み出して失敗したらむしろ大チャンス。違うやり方に気づいて成功に近づくわけだから。死ぬ時に「いい人生だったな」と思える人は、たくさんの一歩を踏み出せた人なんだよね。さあ子どもたち、どんどん、何度も踏み出してみよう!